相続でマイナスがある場合

2025-01-25

借金のある親が亡くなったとき—支払いをするのは誰なの?



親が亡くなった際、相続財産にはプラスの財産(不動産、預貯金など)とマイナスの財産(借金、未払い金など)の両方が含まれます。これらはすべてまとめて相続の対象となります。特に、親が借金を抱えていた場合、その支払い義務がどうなるのか心配される方も多いでしょう。

以下では、親が借金を残して亡くなった場合の対応について詳しく解説します。


借金を相続する場合の基本ルール


親が残した借金については、原則として相続人が支払い義務を負います。ただし、相続人には3つの選択肢が用意されており、自分にとって最適な方法を選ぶことが可能です。

1. 相続放棄

相続放棄を選ぶことで、プラスの財産もマイナスの財産も一切相続しないことができます。これにより、親の借金を引き継ぐ心配がなくなります。

  • 手続き期限:親が亡くなったことを知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所で手続きを行う必要があります。

  • 注意点:相続放棄をすると、親の預貯金や不動産などのプラスの財産も一切受け取れなくなります。

2. 限定承認

限定承認を選ぶと、相続人が相続したプラスの財産の範囲内で借金を返済します。

  • メリット:借金がプラスの財産を超える場合でも、超過分を負担する必要がありません。

  • 手続き方法:相続人全員が共同で行う必要があります。

  • 手続き期限:親が亡くなったことを知った日から3ヶ月以内に、家庭裁判所で手続きを行います。

3. 単純承認

単純承認を選ぶと、プラスの財産もマイナスの財産もそのまま相続します。

  • 注意点:借金が多い場合、この選択肢を取ると相続人自身の財産で借金を返済する必要が生じる可能性があります。

  • 自動的な単純承認:3ヶ月以内に相続放棄や限定承認の手続きを行わなかった場合、単純承認したとみなされます。


どの選択肢が最適か?



相続人の状況や相続財産の内容によって、最適な選択肢は異なります。

  • マイナスの財産が多い場合:相続放棄や限定承認が賢明です。

  • プラスの財産が多い場合:単純承認を選ぶこともありますが、慎重に借金の総額を確認してください。


手続きを進める際の注意点


  1. 速やかに財産調査を行う 相続財産がどの程度あるのか(プラスもマイナスも)を正確に把握することが重要です。

  2. 3ヶ月の期限を守る 相続放棄や限定承認の手続きは、期限内に家庭裁判所で行う必要があります。

  3. 専門家に相談する 借金の相続問題は複雑で、手続きを誤ると不利な状況に陥る可能性があります。弁護士や税理士などの専門家に相談することで、安心して手続きを進められます。


お困りの際はご相談ください


親が借金を残して亡くなった場合、冷静に状況を分析し、適切な対応を取ることが大切です。借金の有無に関わらず相続全般について不安な点がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

専門家が親身になってサポートいたします。

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