家族信託とは?

2024-11-18

相続

家族信託とは?



「家族信託」とは、自分の財産を信頼できる家族に託し、管理や運用、処分を任せる仕組みのことを指します。この制度は特に、将来的に認知症などで判断能力が低下した場合に備えるために活用されることが多いです。認知症が進行すると、不動産の売却や資産の管理が困難になるため、適切なタイミングで家族信託を利用することで、スムーズな財産管理や処分が可能になります。

家族信託の具体例


例えば、元気なうちは自宅に住み続け、認知症などで判断能力が低下した場合に備えて、自宅を信託契約で家族に託します。もし本人が有料老人ホームへの入居が必要になった際には、信託された家族が自宅を売却し、その資金を入居費用に充てることができます。このように、信託を利用することで、本人が不安なく将来を見据えることができ、家族にとっても負担を軽減できます。



信託を始めるための手続き


家族信託を行うには、以下の手続きが必要です:

  1. 信託契約の締結
    財産を託す側(委託者)と財産を託される側(受託者)が合意し、信託契約を結びます。この契約書には、どの財産を信託するか、どのように管理・運用するかが明記されます。

  2. 公証役場での契約
    家族信託契約を公正証書として作成することで、契約内容を法的に確かなものにします。これにより、トラブルのリスクが減り、信頼性が高まります。

  3. 名義変更
    信託する不動産がある場合、その名義を委託者から受託者に変更します。この名義変更によって、受託者が財産を管理・処分する権利を持つことになります。



認知症の進行によって判断能力が低下すると、家族信託を含めた財産管理に関する契約が締結できなくなる場合があります。そのため、有料老人ホームの入居などが視野に入っている場合は、元気なうちに専門家に相談し、家族信託を検討することをおすすめします。

家族信託は、本人や家族が安心して将来の計画を立てるための有効な手段です。信託の利用を検討する際は、信託専門の司法書士や弁護士などの専門家に相談することが、より安心な準備につながります。




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