不動産売却時にインスペクションを実施するメリットと費用について解説!

不動産売却時にインスペクションを実施するメリットと費用について解説!

この記事のハイライト
●インスペクションとは国が定めたガイドラインに沿って専門家が住宅を調査する「住宅診断」のこと
●インスペクションは売却後のトラブルを回避するために有効な手段である
●費用は住宅の構造によって異なるが基本料金として4万円から7万円ほどを想定しておく

不動産に欠陥や不具合があった場合、それに気付かず売却するとあとでトラブルになる恐れがあります。
しかし、欠陥や不具合があるかどうかを個人で判断するのは難しいため、不動産売却をおこなう際には「インスペクション」の実施をおすすめします。
今回は、インスペクションとはなにか、実施するメリットやかかる費用について解説します。
高崎市で不動産売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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不動産売却時に実施する「インスペクション」とは

不動産売却時に実施する「インスペクション」とは

まずは不動産売却時におすすめするインスペクションの概要からご説明します。

インスペクションとは

インスペクションとは、もともと「検査」「調査」といった意味がある英単語で、不動産取引においては住宅の劣化具合や欠陥の有無などを調査する、いわば「住宅診断」です。
不動産売却時にインスペクションをおこなうことで住宅の状況を把握できるため、トラブルが起こるリスクを少なくできるのです。
インスペクションは中古住宅の売買が盛んな欧米では以前から活発に実施されていましたが、最近は国が推奨していることから日本でも注目されています。
その背景には近年社会問題となっている「空き家の増加」が挙げられ、国は中古住宅の流通促進を図るための施策の一つとして、インスペクションの普及を目指しているのです。
具体的な取り組みについてご説明します。

インスペクションの実施に関するガイドラインを策定

国土交通省は2013年6月に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定し、インスペクションについての基本的な考え方と、検査員のスキルや具体的な検査の基準を定めています。
インスペクションは国の登録を受けた既存住宅状況調査技術者がこのガイドラインに沿って実施するため、業者によって診断結果に差が生じることなく、第三者の適正な診断が期待できます。

インスペクションの説明を義務化

2018年4月に施行された「改正宅地建物取引業法」では、不動産取引時に売主と買主に対してインスペクションに関する説明をおこなうことを不動産会社に義務付けています。
説明が義務付けられているのは、「媒介契約を結ぶとき」「重要事項説明をするとき」「売買契約を結ぶとき」の3つのタイミングです。

  • 媒介契約時に、売主に対してインスペクションについて説明し、希望者にインスペクターを斡旋する
  • 重要事項説明時に、買主に対してインスペクションの結果を説明する
  • 売買契約成立時に、建物の状況について当事者の双方が確認した内容を記載した書面を作成し、双方に交付する

このようにインスペクションの説明が義務化されたことで、今後の不動産取引においてインスペクションの実施が普及していくと見込まれます。

インスペクションはどのタイミングで実施すれば良いのか

不動産売却をおこなう際には、まず査定を依頼し、査定金額に納得したうえで不動産会社と媒介契約を結び売却活動に入るのが一般的な流れです。
先述のとおり、媒介契約を結ぶときに不動産会社がインスペクションに関する説明と業者の斡旋をおこないます。
媒介契約締結時に業者の紹介を依頼しても良いのですが、インスペクションの結果によって査定金額が変わる場合があります。
可能であれば、査定を受ける前にインスペクションを実施することをおすすめします。

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不動産売却時にインスペクションを実施するメリット

不動産売却時にインスペクションを実施するメリット

では不動産売却時にインスペクションを実施すると、売主にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

メリット①物件の状況を把握できる

インスペクションを実施することによって、物件の状況を把握することができます。
インスペクションを実施して欠陥や不具合が見つかった場合は、修繕に必要な期間や費用などのアドバイスを受けられる点も大きなメリットです。

メリット②安心して取引できる

欠陥や不具合が見つかった場合は、売却前に修繕したうえで買主に引き渡せるため、安心して取引できます。
また修繕しない場合でも、買主に告知したうえでその内容を契約書に盛り込むことで、契約不適合責任を問われるリスクが少なくなります。
つまりインスペクションは、売却後のトラブルを回避するために有効な手段の一つなのです。

メリット③物件のアピールポイントになる

国がインスペクションの普及に取り組んでいるとはいえ、市場にはインスペクションを実施していない物件も多く存在します。
そのなかでインスペクションに合格した物件は、「住宅のプロが検査した」という付加価値を付けて売り出せます。
ほかの物件との差別化を図ることができるため、より早く、より良い条件で売却できる可能性が高まるでしょう。

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不動産売却時のインスペクションにかかる費用

不動産売却時のインスペクションにかかる費用

インスペクションは安心して不動産売却をおこなうための有効な手段であることを前章でご説明しましたが、実際に実施する際にはどれぐらいの費用がかかるのかが気になるところですよね。
そこで最後に、インスペクションにかかる費用についてご説明します。
費用は、「基本料金」「オプション料金」「報告書作成料金」の3つに区分されるのが一般的です。

基本料金

基本料金はマンションで5万円ほど、一戸建ての場合は床面積によって異なるケースが多く4万5,000円から6万5,000円ほどが相場です。
一般的に基本料金には以下のような箇所の調査が含まれています。

  • 構造耐力上主要な部分(基礎・柱・土台・壁・梁など)
  • 雨水の侵入を防止する部分(屋根・外壁・天井・内壁など)

給水管や排水管、換気ダクトといった給排水管路の検査は、5,000円ほどで追加調査を依頼することが可能です。
上記のような箇所を、目視や機械類によって計測できる範囲で検査します。
目視では判断できないような調査は、一般的に基本料金には含まれません。

オプション料金

たとえば屋根裏や床下へ侵入したり、特殊カメラを使ったりといったような調査を依頼した場合は、オプション料金がかかります。
オプション料金については依頼する箇所や調査方法によって幅がありますが、1万円から8万円ほどを想定しておきましょう。

報告書作成費

簡易的な報告書であれば基本料金に含まれていることが多いですが、写真付きの報告書などを依頼すると、別料金として1万円ほどかかる場合があります。
依頼する前に報告書のサンプルを見せてもらい、必要かどうかを検討してみると良いでしょう。
このように、インスペクションにかかる費用は住宅の構造や広さ、調査方法などによって幅が生じます。
したがってインスペクションを依頼する場合は、どこまで基本料金に含まれているのかを確認して、納得したうえで実施するようにしましょう。
なお、インスペクションにかかる時間は2時間から3時間ほどです。
ただし、業者に依頼してから実際に調査に来てくれるまでに1週間ほどかかる場合があるため、売却のスケジュールを考慮して早めに検討することをおすすめします。

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まとめ

不動産に欠陥や不具合があることを知らないまま売却すると大きなトラブルに発展する可能性があるため、売却前に不動産の状況を把握しておくことが大切です。
トラブルを回避するためにも積極的にインスペクションを実施して、安心・安全な取引をおこないましょう。
「ハウスドゥ高崎倉賀野」は、高崎市で不動産売却をサポートしております。
お客様のご要望に沿った販売方法をご提案しますので、不動産売却をご検討の際は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

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